うつ症状を理解して治療をしよう|正しい治療法でしっかり治す

笑顔の男性

心と身体のSOS

頭を抱える女性

心のサイン

「うつ病」は現代病とも言われ、厚生労働省の発表によると日本人における生涯発症率は3〜7%とされており、これはだいたい15人〜30人に1人はうつ病にかかった経験があるということです。そんな今や「誰でもなる可能性がある」と言われるうつ病ですが、その他の疾患と同様に「早期発見」「早期治療」が回復への近道です。そのためにも、うつ病に繋がる可能性のある心のサインを理解しておくことが大切です。 うつ病の初期症状として多いのが不安感です。「このまま自分はどうなってしまうのだろう」というような漠然とした不安に襲われます。これはうつ病に限らず多くの方が経験することではありますが、あまりにも強く感じる場合は注意が必要です。そして、その不安から繋がるのが抑うつ状態です。憂鬱さを感じたり、落ち込んでしまったりします。こういった症状は一般的に午前中に酷く、午後そして夕方になるにつれて改善していくことが多いことも特徴です。 また、これまで楽しんできた趣味や日課となっていた活動に興味が沸かなくなるこという状態も典型的なうつ病の症状として挙げられます。自分が好きで行っていた趣味が全く楽しいと感じなくなり、全てのことに対して面白くないと思うのです。例えば新聞のチェックを日課としていた方が新聞を読む気にすらなれなくなってしまうのです。そして、こうしたことが重なるにつれ、自分には価値がない、申し訳ないなどと根拠の無い強い罪悪感に苛まれのです。 最も注意してほしいのが自殺念慮と呼ばれる症状です。「この世から消えてしまいたい」と感じるようになり、自殺を考えはじめます。重症で動くこともままならないうちは自殺を考える気力さえ起こりませんが、少し良くなってきたときが最も危険です。ご家族や周りにいる方が注意して見守っていくことが大切です。

身体のサイン

「うつ病」は精神疾患とされているため、上記にも記したような精神的な症状にばかり目がいきがちですが、実は身体症状が精神症状より前に出てくる方も多くいるのです。 主な身体症状として挙げられるのが、不眠症ないしは過眠といった睡眠障害、食欲不振または食欲増加、全身の怠さ、頭痛や腰痛といった痛み、めまい、便秘、下痢、性欲の低下などです。これらの症状の1つ1つはうつ病と無関係に発生することが多いので見逃しがちですが、放置することにより糖尿病や高血圧といった生活習慣病、更年期障害、脳梗塞など様々な病気と合併することも多いので、何か1つでも心当たりのある場合は早めに医療機関にかかることを勧めます。 1つの目安としては、食欲不振の場合、数日で収まるものであればうつ病のリスクは低いですが、長期に渡って続き、1ヶ月で数キロも体重が減少したりする場合は要注意です。逆に食欲が増加し、甘いものなど特定のものばかり食べたがるという状態も注意して下さい。不眠に関しても同様に期間が短い場合はそこまで心配する必要はないです。しかし、数週間あるいは数ヶ月続くようであればそれは危険症状です。うつ病の睡眠障害としては夜中や朝方に目が覚めてしまいその後眠れなくなるという早朝覚醒や、反対に夜の睡眠時間が極端に長く、昼間も寝ている時間が長くなるという過眠の症状があります。これらの症状が長期に渡って続いている方は専門家に相談することを検討するべきです。 そして、動作が鈍くなったり、反対にイライラして落ち着きがなくなるという症状も身体からのSOSとして受け取る必要があります。 心と身体のSOS、見過ごさず向き合うことで、少しでも早くうつ病を発見し、治療していくことが重要です。